■頭痛・目の疲れ
酸素欠乏による頭痛は、いい空気を吸ってじっとしていれば治りますが、頚椎のズレによって起きた頭痛はそれでは治りません。せっかく吸った空気(酸素)が十分に頭にまわっていないためで、頭痛は端的に言えば酸素不足が原因で血液の循環が悪いからです。
血液循環の悪化がいろいろな疾患を誘発するという考えは、頭痛にも通用します。
頭痛は骨盤(仙腸関節)がズレる事によって背骨がS字状に歪み最後に頚椎がズレる事で頭への血液循環が悪くなって起こります。
7個の頚椎にはそれぞれ横突起孔があって、その中を血管が左右1対通っています。その血管が頚椎1番の上部でほぼ直角に曲がり、頭蓋骨のおよそ中心にある大孔でまた直角に曲がって頭の中に通っています。
一方、血管は前頚部からも頭へと左右1対通じています。これらの血管が頚椎の変位や硬直によって圧迫されると、頭への血液循環が悪くなります。
脊柱を形成する椎骨は上に行くほど小さくなり、7個の頚椎は重い頭を支えています。
しかも頭は常に前後左右に激しい動きをします。
それらの負担が直接かかってくるので、より筋肉は硬直し頚椎の変位は大きくなります。
頚椎がズレると頭痛、頭重、視力低下などになります。これは骨盤(仙腸関節)を正して、脊椎の歪みを正常にしてやれば頚椎の狂いも正常になり頭部への血液循環が良くなって頭痛はおさまります。頚椎の変位を正して頭への血液循環を良くすればおのずと働きは自然と治っていきます。
眼の疲れの原因は、血液循環の不良によって眼球の柔軟性が失われて起きます。
人間の体の中には5〜6リットルの血液があり、この血液中には生命の維持に必要なあらゆる物質が含まれています。
眼は人体諸器関の中でも、もっともたくさんのエネルギーを必要とする器官の1つになっており、そのため眼には常に充分な血液が供給されなければいけません。
眼の脈絡膜、毛様体には毛細血管がびっしり張りめぐらされていて、ここに大量の酸素と栄養素が絶えず供給されている限り眼は過度の使用にも対応出来るようになっています。水晶体は遠くを見る時は薄くなり、近くを見る時には厚くなります。
この操作によってピントを合わせますが、水晶体が厚くなったり薄くなったりするのは毛様体の働きによって行われています。
つまり毛様体が引っ張ったり緩めたりして水晶体の厚さを調整する働きをしています。
ところが毛細血管が圧迫され、血液の循環が不良になれば眼はエネルギー不足となり眼の疲れ、近視などを引き起こします。
眼の毛細血管に新鮮な血液を送り込む血液パイプの本管は頚椎1番を通っています。骨盤が歪むことによって背骨がS字状に曲がり最後に頚椎がズレます。
頚椎1番のズレによって、脈絡膜から毛様体への血液循環が阻害されると毛様体への血液循環が悪くなり毛様筋の働きが低下し水晶体の操作が悪くなって眼の働きが悪くなり眼の疲れ、視力低下などになります。
★自己療法
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鉢巻き(動画)は2m中バンドを使用します。後頭部から斜めに巻いていくのがポイントです。無理しない程度に少しずつ頭を前後左右、左右に回転させて動かします。少しキツメに巻いて10分程して外します。この2〜3回繰り返します。 |
眼の疲れには2m中バンドをハサミで裂き包帯状にして、眼球の上に巻きます。最初は無理せず緩めに巻き、辛くなったらバンドの間に指を入れて目の圧迫を緩め5〜10分をめどにしてください。 |
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